本物のケアマネに出会うには

本物のケアマネに出会うには

福祉用具の選択が仮にベストだったとしても、それ以外のケアプランが適切で介護サービスを提供する業者がまた適切なサービスを提供してくれなければ、介護保険制度の利用価値はなくなってしまいます。 では、介護保険制度を利用価値のあるものとして使うにはどういう点に注意しなければならないでしょうか。介護サービスを提供する事業所はケアマネジャーがケアプランのなかで決めていくわけですから、介護保険制度を有効に利用するには、最終的にケアプランの作成者であるケアマネジャーの選択にかかっているといえるでしょう。 まずケアプランの内容自体が、介護を必要とする家族に合ったものでなければ、家族のストレスは増大し、介助を受ける側の方にも家庭のなかで面倒をみる家族にも辛いだけのケアプランとなってしまうでしょう。 外出が好きではない方にデイサービスやデイケア中心のプランを提案しても、結局サボりがちになってしまい、リハビリも進まないということになってしまいます。介助を受ける方の特性を読み取って、その方が取り組みやすいケアプランを提案できるかということは、経験も必要ですし、人間性も深く関わってきます。 ■ケアマネジャーの所属している事業者やバックグラウンドに注目する 介護保険を利用したいと申し出ると、それを受けてケアマネジャーは市町村から派遣されてくるということも多いのですが、市町村にはケアプラン作成事業者の一覧がありますので、介護サービスを希望する方がそれを見せてもらうこともできますし、自分で選んで連絡をとることもできます。 介護認定の通知書にはこの一覧表が同封されている場合もありますので、自分で選んではいけないというわけではありません。ただ、自分で選ぶのも大変なので市町村のほうでケアマネジャーを手配してくれているわけです。 ケアプラン作成事業者、つまりケアマネジャーが所属している事業者は、在宅介護サービス会社、在宅介護支援センター、訪問看護ステーション、病院など医療機関、社会福祉協議会、薬局、老人ホームなどさまざまであり、地域によっても違いがあるでしょう。 このなかでどの事業者を選択すると良いかですが、一般的に言われているのは、在宅介護支援センター、そしてその次が訪問介護支援ステーションです。その理由はケアプラン作成に慣れていて、豊富な実績・ノウハウがあるということがあげられます。 医療機関も安心できそうですが、訪問診療や訪問看護の経験がない医師や、病棟勤務の看護婦、薬剤師などがケアプランをつくるといっても、実情にあったものが作成されるかどうかはかなり微妙なところでしょう。 なお訪問診療・看護の経験がないのにケアマネジャーの有資格者となるというのは、本業の薬を売りたいということや、ケアプラランにマッサージをつけたいということや、住宅改修工事を受注したいということがベースにあるわけです。または資格取得が趣味という方もいるでしょう。でもそうしたケアマネに担当に着かれてしまうのは不幸ではないでしょうか。 良いケアマネを選ぶなら、介護を本業としてきた方、訪問診療や訪問看護に従事してきた方を選択したいものです。ほかのバックグラウンドのケアマネがすべてダメという訳ではありませんが、間違っても本業や所属している事業者のサービスや商品を無理に勧めてくるケアマネや、ケアプラン作成ソフトでつくったものを手直ししてもってくるようなケアマネは絶対に避けなけなければなりません。